キューバ旅行記 お役立ち情報3 キューバでの通貨と両替について

旅行記

実はキューバに着いてから2日目に知ったんですが、外国人用の通貨であるCUCはコロナ禍中にどうやら消滅していたらしいです。観光客はCUCを使うとガイドブックや他のウェブサイトからの情報も書いてあったんですが古い情報でした。両替所でもそんなものはすでに存在せず、現地の人に聞いてたらすでになくなったと言われめちゃくちゃびっくりしてしまいました。ですので旅行中ついぞCUCにはお目にかかることはありませんでした。現地にいた1年前までは普通に流通していたはずなんですが実に不思議な感覚です。

現地(少なくともハバナのメジャーなエリア)では米ドルやユーロは問題なく使えるところは多いです。少なくとも食事や宿泊先であれば現地通貨をもっていなくてもしのげると思います。ただ支払い度に発生するおつりについては現地通貨、そして観光者は計算に疎いと思われて不利なレートで返してくる場所も非常に多い、、、これがわずらわしいのでやはり現地通貨CUPは持っている方がいいな、というのは滞在すれば痛感するかと思います。

両替について

さて、ではどのようにすればCUPを有利なレートで手に入れることができるのか。これは僕が情報を得たアメリカ人の友人から詳細に聞いた話です。ずばり旅行者にとっては毎日が両替との格闘であるという事。地元通貨のCUPがほしければ地元の通貨バイヤーと交渉しなければならないんです。余ってしまって他の国に持って行っても他の通貨に換金できず、ただの紙切れとなってしまうCUP、何の役に立たないのでキューバに滞在中必要な分だけ持っているUSドルやユーロと両替するわけですが、正規の銀行に行ってもデタラメに安い公認レートでしか両替してくれません(冒頭に書いた通り)。なので適正レート(公認ではないので闇レートと言うしかないのですが、、)を求めて繁華街をうろつく怪しい通貨バイヤーを交渉することになります。いいレートを出してくるバイヤーもいればそうでない場合もあり、1USドルあたり、おそらく100CUPがかなりいいレート(というか適正値)だったのですが、そういったバイヤーからはよくても90CUP、それを85CUPにしろ、とかいや80CUPまでしかできない、とか押し合いへし合いしながらやり取りをして、なんとか話がついたら警察の見えない場所や街中の各所にある監視カメラをくぐって、現金交換をする、という結構生々しい取引になります。USドルやユーロなら通常のお店でも受付してくれるところが多いものの、この話を聞いた友達はメキシコ旅行後で、メキシコペソがかなり余っていたとのこと。しかしメキシコペソは普通の店で使えないため都度都度、必要に応じ街の各所で怪しい取引をしていたとのことでした。通用しやすいUSドルやユーロを持っていてもさすがに通じないようなところもあるため現地のキューバペソがほしいとなればこのようにバイヤーからCUPを買うために交渉しなければなりません。

現地での経済はキューバペ(CUP)で回っているので支払いはもちろん外国通貨よりキューバペソがスムーズです。それに上述の通りUSドルで払っておつりがある場合、大抵ろくでもないレートで換金されたキューバペソで返ってきます。ハバナ旧市街や観光客が行きそうな場所を歩いていれば両替ブローカーには事欠かくことはありません。

文字通り最初の通りを歩き始めれば英語で「両替?」「いいレートにするぜ!」と話しかけられます。そのたびに交渉を始めればOKです。取引量を材料にしてそれなりに納得いくレートが引き出せればそれで取引確定、ひとけのない場所に行って(これがまたアヤシイ)相手の出してくるペソをきちんとあるか数え(結構100ペソや50ペソをごまかして少なくしてくることは多い)て確認した上で、こちらの持っている通貨を渡します。

取引の際にはスマホの計算機能をきちんと使って計算しましょう。あと取引の際にこちらにもう一人連れがいると楽です。交渉でレートが金額が決まったらもう一人の仲間に相手のお金を数えてもらい、そのあいだにこちらが出す金を用意したり相手が怪しい動きをしないかどうか見張ったり、こちらの金額の計算をしたりもします。

やっていることは完全にアヤシイのですが、これも上述の通りキューバペソは余って持って自国に持って返っても元の正規レートでUSドルや円などに替えてくれるかと言えば、そんなことはありえませんので、どの国に持って行っても何の役にも立たないのです。もちろんキューバ国内でも他通貨からキューバペソには代えられますが、その逆にキューバペソから他の通貨を買うことはできません。あきらかにおかしいのですがこれは全くもって謎です。

余らさずに必要分だけキューバペソにしようと思ったら、たびたび両替ブローカーと取引することはあるかと思います。しかし、そんなアヤシイ取引も何度もやっているともう慣れてきます。最終日などはこちらから「Change? USD? (両替できるか? ドルで)」などと声をかけて両替していた、と僕の友人は言っていました(勘違いしないように、上記は僕ではなく僕の友人のハナシですよ)。今キューバに行った後にこの話を思い返してみると完全に納得が行きます。僕自身もハバナ旧市街を歩いていて一日15回くらいは「両替いるか?」と声をかけられましたね。

次ページ:ハバナ市内でうまくキューバペソをゲットする方法

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