B’z 楽曲レビュー#40 / 恋じゃなくなる日 独自に解釈&解説!-Original

楽曲レビュー B'z

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです!
今回は前回の「僕の罪」に続き、1992年12月にリリースした4作目のミニ・アルバム「FRIENDS」に収録されている「恋じゃなくなる日」を独自に解釈し、解説します!  この時作詞者の稲葉さんは28歳。 

コンセプトアルバムである「FRIENDS」は収録される全楽曲で1つのストーリー性を持たせており、この「恋じゃなくなる日 」は3曲目、4曲でそれぞれ表現されたテーマである「回想」「再会」「葛藤」「解決」の中で「葛藤」にあたります。このアルバムの中で「いつかのメリークリスマス」だけが群を抜いて有名曲であるがために、B’z好きなければほとんどの方が「え、あのクリスマスの続きあるの??」というリアクションになるかと思いますがストーリーに続きはあります。

前曲から未練を隠し切れなかった主人公、そして再会を経た二人。関係はここからどのように進んでいくのか、意外な展開が待ち受けています。 早速、その内容を一緒に観て行きましょう!

(著作権の関係により歌詞の表示が基本的にはできません。 以下の太文字””くくりにあたる部分は出典: 恋じゃなくなる日 /作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘 からの引用です。)

冬の海辺をあてもなく歩いて
二人で貝殻集めて
人もまばらな橋の上のベンチで
いつまでも波音を聞いている

「僕の罪」で再会でありながら淡い恋愛の続きを感じさせるトーンだったのが一転、この楽曲では関係が再び難しい局面になっているような状況を匂わせます。
2人は再び恋人同士のようなりました。しかし、再び訪れた冬の海辺をある二人からはあきらかに何らかの穏微な雰囲気が漂っています。一体二人はどのような心境にいるのでしょうか。

言いたいことがからだの奥で
渦巻いてるけど
言葉にできないそのことに
今はいらだつこともないよ
WE WANT LOVE

主人公には心の底に言いたいことが渦巻いています。
何らかの関係を変えようとしている、しかし踏み出せないような感じです。

以前はそのおもはゆさに苛立っていたが、いまはそんなフェーズも通り過ぎた、というように取れる歌詞です。

英語歌詞である“We want love”の意味は”俺たちは愛がほしい”、それは恋人である二人の間に愛を互いに与えられない何らかの理由が存在していると取れそうです。

うつむくしぐさに孤独の疲れが
見えても何もできなかった
ひきずることでも突き放すことでもない
曇った気持ちを抑えてる

孤独の疲れを隠せないのは彼女の方(主人公目線)でしょうか
彼女も孤独を感じているが主人公にも何もできない

宙ぶらりんな関係を続けていくしかないことに対し心模様は冬の曇天のようにくもっていきます

昔によく似た日々が続いている
ワインを飲みながら踊って
君の部屋のソファーにもすわった
でもけっして昔と同じじゃない

まるで恋人同士だった昔の様、彼女の部屋でワインを飲んでチークダンスでもしたのかもしれません。ロマンティックです。
そしてソファにも座った。


その光景だけは一緒ですが、でも昔と同じではない。おそらく二人の心境は同じ行動をとった昔とはずいぶんと違う、という示唆でしょう。

ほんの少し 離れて歩く傷つかないように
ほんの少し口数を減らしてる
大事なものなくさないように

距離が近すぎたら、何がおこるのか? 
はっきり口にしたら何が起こるのか?

ここでいう「なくせない大事なもの」とは一体何なのか?
考えていくほど深刻ですが、シンプルな事であるようにも捉えられます。 

IN YOUR LOVE
冷たい風が僕らを近づける
くすぶる想い見透かすように
強い戸惑いを意味のない笑顔に
すりかえてまた戸惑う

“In your love”(訳:君の愛のなかで)、距離が近づこうとしています、しかし冷たい風によるその行動は自分達の心境からは不自然なもの。”くすぶる想い”はまだ強く再燃しようとする強い恋心がある証左でしょうが、でもそのまま近づけない、なぜでしょう?
その戸惑い後ごまかして、また戸惑う気持を感じています。

小さな貝殻にひとつずつ絵を描いて
おもいでを砂に埋めてゆく
遠くで響いてる鐘は何かの
終りと始まりを告げている

恋という形のために
壊れるものがあること
知っているのに会いたくなるのは
恋だから 愛だから それとも

一つの恋を諦め、新しいスタートを切ることを示唆しているのでしょうか。

恋という形にはできない、そうなると壊れる、それはどうしてなのでしょうか? 
ここに非常に本楽曲を読み解くにあたり重要なヒントが隠れていると見ました。
それは後述していきます

WHAT IS LOVE?
僕らが追ってる夢は本当は
同じものかもしれないけど
恋はいらないとつぶやく僕は
ただのひとりよがりだろう

彼女は恋を求め、主人公は本気の愛を求める、ということでしょうか。

だから彼女の望む行きつく先のない恋(遊び)は主人公にとっては望まないものであると。

でもそんな違いを気にしている僕は心持こそ独りよがりじゃないだろうか、おそらく「いつかのメリークリスマス」の後、彼女を振ってしまったのは誰でもない、主人公だからこそ思うのでしょう。
2人で追っている夢とは一体どんなものなのでしょうか。

真夜中 舗道で突然その腕を
組んできた君はとても綺麗で
そのまま僕はじっと空を見上げてる
恋じゃなくなった日の空を

間奏でのフレーズ”恋という形のために壊れるものがあること”ですが、恋という形にはできない、そうなると壊れる。これは一体どうしてなのか、ズバリ、


おそらく彼女、もしくは彼のどちらかがこの時点ですでに別の誰かと結婚しているのでは?

極端な仮説でした。しかし
「罪がはじまって繰り返す(僕の罪より)」とありますが、これが意味することはつまりまただれかが失恋をすることが目に見えていること。つまり僕の罪のタイミングで、すでに主人公か、もしくは君の方のどちらか、もしくはどちらもが結婚かそれに近い相手がいたという想像です。


ただ、アルバムを通しすべて主人公視点なのでいくらなんでもいつかの「メリークリスマス」から「僕の罪」までの間に結婚していたということはないでしょうw。主人公は「僕の罪」の時点で何かしらの違和感を感じていた(間奏”何かが違うと感じるのは ただ僕が臆病なだけなのか”)ので彼女の側が既婚者になっていたということ、と考える事ができるかもしれません。
もし彼女が既婚者であると考えるのがかなり飛躍しているとすれば、彼女には何らかの理由で付き合っている本命の彼氏が実はいる、もしくはそういった男性がいなくとも「いつかのメリークリスマス」時から彼女自身に心境の変化があり、「恋愛」ならしてもいいけど本気の「愛」の関係にはなれない、具体的には生涯のパートナーとして、であるとか将来の結婚相手としては見られない、見る気はないといった心境になっていることは間違いなさそうです。

この最後の歌詞フレーズのタイミングは海辺をあても歩く冒頭ではなく「恋」ではない「愛(真剣な関係)」を君に対して意識したもっと前のタイミングではないか、もしくは冒頭の海辺のタイミングより少し後、「恋じゃなくなった」という事は君との関係に諦めをつけたタイミングかもしれません。

実はそう考えるとかなり辻褄が合ってきます。もう一度歌詞を冒頭から見てみたいと思います。

次ページから歌詞を見なおし

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