アメリカ現地就職 ステージ#1 アメリカで大学に入る

アメリカの会計業界就職の準備について

まずアメリカでビザを取りに行こうと思ったらスキルを得て、比較的ビザの取りやすい業界に飛び込む必要があります。日本人にとってニーズがあり、それなりに職を得やすい業界、それが「会計事務所」です。そこに狙い定めていく場合、まずは必要な学位や単位を取りに行く必要があります。

そこで第一のステップはアメリカの大学、もしくは大学院に入り会計学を勉強するです。

言うは易し、、ですね。しかしまずはここからです。おそらく心理的には一番の難関かと思います。

アメリカで大学に入るって、、、、まず何するの?? そう思われるかもしれませんね。ではまず必要なものを書き出してみましょう

1.お金

2.学生ビザの取得

3.入学する大学の選定

一口にアメリカの大学へ行く、といってもそれは大学やコースの選定も含めてもう千差万別です。それに応じかかる費用も様々、、、 それではまずゴールにたどり着くまでの目標から逆算して考えていくことにします。

まず大学で何をする必要があるかというと

1.会計学を勉強した、という実績をつくる。

なぜ実績を作る必要があるか、それは企業や事務所への応募の際に「きちんと会計の素養があります」とアピールする必要があるためです。どんなに素晴らしいITプログラミングスキルがあっても会計事務所の面接担当の心には刺さらない、ということですね。逆に日本で会計や経理関連での就労経験があればこの点は必ずしも大学で学ぶ必要がないとも言えます。

2.OPTやCPAを取得するための単位を取得する

OPTはアメリカでインターンシップをするためのビザです。教育機関で一定の就学をすることで取得できます。インターンシップを就職戦略を練る上では大事に要素となりますし、企業に雇用されてH-1Bが取得できなくてもOPTが失効するまでは働くことも可能です。

CPAは米国公認会計士の事ですが、アメリカで会計事務所で働こうと思った場合、この点は日本で会計事務所で働くケースとは異なるのですが、CPAに合格してる必要はありません。ですが、CPAを受験する資格がないと雇ってもらえない場合が多いかと思います。ですのが、アメリカでの在学を通しCPA受験に必要な会計及びビジネスの単位を取得しておく必要があります。

大学に入学する必要は上記の2点です。追加でももう一点補足するのであればできれば学士ではなく修士の方がよいという点はあげられます。なぜならビザサポートを企業から受ける際に、ビザの抽選は修士を持っているほうが優先されるからです。

上記のポイント考慮し、各人が自分にもっとも合った大学、大学院、及びコースを選ぶ必要がありますね。私の場合は渡米の時点で日本で文系4年制大学を卒業しました。日商簿記2級の取得や、CPAのスクールに通うなど会計リテラシーは積んでいたものの大学での会計の習得単位はその時点では0,会計に関する就労経験も0,つまり会計に関する社会的経験は皆無でした。私は渡米後マサチューセッツ州のSalem State University(セーラム州立大学)というところでAccourning certificate programmといういわば学部内のクラスを任意に10クラス(30単位)を取得し、会計学についてサーティフィケイト(認定証)を大学からもらう、というシステムを利用しました。もちろんその大学の学位の取得ではありません。ですが、上記の#1,#2(OPTは取れていません)を満たすことができたのでその後の企業面接につながることになります。

さて、話をもどして、、、もし大学に入るとなればまず自分にあった大学やコースを選ぶところから始めましょう。

もし英語の素養があまりなければもちろんそこから勉強するのがいいかともいます。大学へ入るにもまずはELS(English learning school)という語学コースに入るのが妥当です。私自身も大学でいきなり会計を勉強する自信はそれなりにありましたがまずは大学に併設されたELSへ6か月行くことにしました。ELSで必要な英語を勉強しながら本科でどのようにカリキュラムを組もうか考える感じでしたね。もちろん大学のELSである必要もなく市中の語学学校で学び、大学での講義に十分な素養がついたら大学に入るということも可能です。ELSで学ぶ期間を短くするために日本でみっちり英語を勉強するのも手です。TOEIC500点代で渡米するのと、800点以上を取ってから行くのでは基礎英語を学ぶ時間がずいぶん変わるかと思います。海外(といわず、自宅の外)に出れば当然宿泊、その他で余計な出費がかかります。自宅にいる段階でできる準備は最大限しておくべきです。必要な時間と資金、できるだけのプランを練って初期の計画を考えていきましょう! 

アメリカの会計業界で就職するのであれば4年制大学を卒業している(アメリカで学位取得している必要はありません)ことが望ましいですし、修士を持っていればよりよいです。もし日本で大卒に資格があればアメリカでさらに4年制大学の学位を新たに取る必要はありません。その時間と資力があるなら是非修士取得にチャレンジしましょう。会計業界にいくのであればMaster of Accounting が王道ですが、CPA必要単位を取得できるのであればMBAもよい選択肢だと思います。私のように資金力に余裕がない場合、必要な単位だけを取って会計学の取得実績を積むということも多くの大学で可能かと思います。そのような入学条件、クラスへの参加条件、単位当たりの授業料などは日本のような画一性はなく、本当にアメリカの場合大学によってさまざまです。私自身も大学という教育機関ははきちんと試験を受けて合格したら入学して4年間勉強するものだという固定観念がありました。しかし、セーラム州立大学の場合、本科に行くにはTOEFLの最低限を点数を取っている事とビザを持っている事だけでしたし、別に個別の単位を取ることはその授業料の払い込みさえすればいつでも基本的に可能でした。期限さえも特になく、別に何年でも勉強したかったら好きなだけ在学してもいいようなシステムだったので「全然日本の大学と違うんだなあ」という印象が強く残っています。

まずはどうすれば自分にあった学習が積めるかどうか、どこの大学にいけば自分のプラン通りに単位が取れるか、リサーチを始めてみましょう! 

私はとにかくアメリカに来た時お金がありませんでした(貯金はほとんど0に近い)。それでも何とかなったのはもちろん今の妻と彼女の両親の心からの支えがあったからに他なりませんが、どのようにそういった助けがなくても最低限の資金で必要な過程をクリアできるか、これについても実体験を交えて記事を書いていく予定です。まだ製作途中ですがこちらから見られます。

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