こんにちはー 駆け出しブロガー会計士、らーきいです!
僕はBIG4での監査経験を経て現在USCPA監査人としてアメリカのニュージャージー州の会計事務所にて主に日系企業の監査、レビュー業務に携わっています。
前回に引き続きコミュニケーションスキル、ここでは話すための技術を解説していきます。
話すためのテクニック
まず話をする以上はどんな切り出し方、話題を持っていくにしても自信をもって話すことが最重要です。そうしないと相手もきちんと聞いてくれない。ではどのように自分の言葉に重み(自信)をつければいいのでしょうか?
そのためのポイントとしてはズバリ、話す前に自分の中で「伝えたいことは何かを明確に、そしてどうして伝えたいのかも明確にすること」がすべてです。つまりそのコミュニケーションの目的が何なのか、どうしてその言葉を発するのかを自分自身に問う必要があるということです。
それが明確になって初めて口をひらく準備ができるというものなのです。その上で伝えたいことはできるだけ感情を込めて伝えること、そしてもう一つ大切なのは多少は相手の目をみて話すこと。目をそらしてしまうと相手は「この人は本当の事を言っているのだろうか、ごまかしてはいないだろうか」という気持になってしまうことがあります。
さて、とはいえ話題を振るにあたって全く突拍子もない話をするわけにはいきません。いくら興味深い事を知っていたとはいえ、挨拶をした後おもむろに最新の有機農法の技術だとか大航海時代のヨーロッパの進出の話を始めるのはヘンです。あくまで話題の選び方は身近なもの、最近のニュース、共通の関心事、共通の知人や趣味、相手や自分の視界に入っているものなどから始めましょう。そこでまず比較的話題にしやすい事柄をまとめましょう。
誰にでも使える話題 5C
仕事
住まい
出身
趣味
最新(ニュースや真新しいトピックス)
これらは初めての相手であっても少し知っている相手で会っても深度を掘り下げながら使える話題です。「身近な話題である」というのはいつでも始められるとてもいい条件となります。こちらの情報を話すのみならず、こうした話題について相手に聞くほうが会話はしやすいでしょう。
仕事などは現状や忙しさ、大変な事があったりなど自分にも相手にも身近な話題ですし、共通の知人や同僚の話なども始めやすいでしょう。
住まいや近所の情報なども身近で関連のある話題になります。近所のおいしいレストランやエンターテイメントなどは相手に伝えてもいい話になるでしょう。
出身については初対面やまだあまり知らない相手には有効な話題です。特に自分と同じ地域(同じ県、同じ地域くくり”関東、九州など”)など、共通点がみつかれば誰でも親近感を覚えますので、早めに話題にしましょう。
趣味も聞きやすい話題の一つです。「普段どんな趣味をしているのですか」というは無難な話題かと思いますのでそこから会話を広げていけるといいでしょう。おそらく聞いてもその趣味について知らない事が多々あるでしょうから、そういった場合どのような趣味なのか「是非教えてください」というスタンスで会話を進めていけば相手も気分よく話をしてくれるでしょう。例 相手:「登山が趣味です」 自分:「へえ、登山ですか! このあたりだとどこの山にいくのですか?」 相手:「そうですね、高尾山とかですね」 自分:「なるほど、じゃあ朝は早起きして電車ですか?」 相手:「実は車を持っているんですよ」自分:「おー! 車をお持ちなんですね! じゃあ~するときも便利ですね!」etc.etc.
こういった話題はいつでもどこでも非常に使い勝手がいいです。加えて会話が盛り上がる要素として重要なのは上記でも述べた「身近さ」、そして「最新の話題、ニュース」であることです。身近であることは遠い場所や時間の話ではなく「自分にも相手にも関係がある」ということ。そして最新の話題であるということは自分に関係があるかどうかはわからないが「多くの人が今関心をもっている」ということです。自分や多くの人間が関心を持っている話題というのは当然、誰しもが気にする事です。こういった事柄はもちろん会話の話題としては最適になることが多いでしょう。
趣味の聞き出しと最近の話題を組み合わせて「最近なにかハマってることや趣味、ありますか?」などと切り出すのはとてもいいです。「いやー、特にないですね」と返されてしまったら「実は僕、最近こんな事にハマってまして、、」などと自分のやっている最近の趣味を軽く紹介し、「どう思います? 面白そうじゃないですか?」などどいって様子をみるのもいいですね。向こうから新たなトピックスがでてくるかもしれません。
「返報性の原理」について
こうした上記の話題について個人のプライベートを開示していく要素のあるものについては少しポイントがあります。無難な方法は相手にこれらの話題を振りつつ、相手が少し開示をしたのであればこちらも合わせて情報を開示していきましょう。
プライベートな情報になればなるほど気軽には話しにくくなりますが、その際には「返報性の原理」を意識するとよいです。これは自分が一定の情報開示を行うと、相手もそれに合わせて情報を開示しよう、という気になるものです。情報開示だけではなく、何かしら相手に対して協力や提供を行うと相手も「あ、これくらいの事してもらったのだから同じくらいのお返しをしないと」と思う人が多いと言えます(基本的にそのように思わない「テイカー」と呼ばれる人たちもいますがここでは割愛します、もしそんな人に会ってしまったらならなるべく関わらないようにしましょう)。それが返報性の原理であり、情報を引き出す場合はこちらからある程度の開示をして信頼を得た上で、話をしてもらうとうまく行くことが多いでしょう。もちろん質問したのであれば「聞く技術」で説明したようなテクニックを用いて深掘りしていくとよいです。
次はは女性が特に好む傾向がある話題です。もちろん個人差がありますが、こういった話題に振っていくと女性と会話が盛り上がるかもしれません。
女性との会話で有用性の高い話題 カキクケコ
カ 買い物・家族
キ きれい、美容
ク 食い物 食事、レストラン、話題の店
ケ 結婚 恋愛
コ 子供 育児
カ:買い物、家族ですがこの話題は少し関係のできてきた方向けの質問です。オンラインショッピングも含め身近な買い物は誰にとっても関心事です。
キ:キレイ、美容ですが、今では男性も含め話題になるでしょう。化粧、アンチエイジング、美容整形、エクササイズ、ファッション、ヘアサロン、ネイル、睡眠、ダイエット、食事、などなどこうしたことは特に女性は強い関心を持っていることが多いです。
ク:食べ物です。これは老若男女問わず重要なテーマです。身近に行けるレンストランや調理法なども含め話しやすい話題でしょう。
ケ:結婚、恋愛ですがこれもなかなか普遍的な話題です。朝から話すテーマにはなりませんが、ちょっと会話が込み入ってくれば十分話題になります。特に女性は恋愛の話が好きな傾向にあります。自分自身よりも他者や有名人の恋愛話や結婚談には耳を傾けてしまう人は多いでしょう。
コ:子供、育児ですが、これはすでに育児をされている方には常套の話題です。子供の教育、学校、習い事、失敗談、成功談、苦労話、子供とのうまい対話方法などなど、話す側だけでなく聞く側も参考になることがあればと思っているので強い関心を持っていると思います。
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