ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 3 監査人商売のいい所、悪い所

ニューヨーク近郊の会計士の日記

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです。
現在USCPA監査人としてアメリカのニュージャージー州の会計事務所にて主に日系企業の監査、レビュー業務に携わっています。

どんな仕事にもいいところと悪いところがあるのは皆さん納得する話かと思いますが、もちろん僕がやっている仕事である会計監査もそうです。他の同僚がどう思っているかはさておき、僕の個人的な意見を書いていこうかと思います。

よい点

1.専門的なスキルが身に着く

2.順当に昇進、昇給していく

3.チームワークなのでギスギスしにくく、よい人間関係の中で働ける

4 繁忙期とそうでない期に分かれているため、メリハリがつけやすい。有給も使い切りが可能

一つづつ見ていきましょう

1.専門的なスキルが身に着く、ですがもともと会計を勉強した人がその道にさらに踏み込んでいく業界であるため経験をこなしただけどんどんと「会計、監査」の専門家となっていきます。途中から経理の専門として企業の経理部へ転職することも可能ですし、監査上の知識を活かして内部監査職へ転職していく人も多いです。いづれにしても専門職として多くの企業が必要とする能力を磨いていく仕事なので他でも仕事は得やすいです。

2.アメリカの企業は長く働いたから昇給や昇進をするということは日本に比べると少なく、同じ待遇で同じ仕事をし続ける人々が多くいます。より高い給料を得るためには転職したり、学校で学びなおして高い学位(MBAなど)を取ったりする方が一般的なイメージです。一方で会計事務所においてはしっかり働いていれば毎年昇給、職階も少しずつ上がっていくというシステムです。もっとも上司からの評価がxだったり、できると期待されている仕事がこなせなければその限りではなく、解雇となってしまうこともまた普通ですので当然システム的には良い点悪い点表裏一体となっています。しかし転職せずに自分のスキルを向上させながら給料が増えていくので、監査という仕事が好きな人には非常にいい職種といえます。

3.チームワークについてですが、監査というのは個人ではなくチームワークによる作業と言えます。ですので仕事の大筋としては同僚と蹴とばし合うのではなく力を合わせてプロジェクトを終了させていくイメージです。そういう意味で職場の空気としてはお互いを尊重したり助け合う、教え合うという感じなりがちかな、と思います。もちろんすべての職場がそういうわけではないです、嫌いな同僚や嫌な上司と一緒になることもあると思いますし、事務所のカラーとして競争色が強いところもあると思いますのでやはりりその企業の文化によるところが大きいでしょうか。私はスタッフ、シニアレベルで2つ事務所経験しましたが、どちらも友好的な雰囲気の強い事務所でした。日本では営業職でしたが、競争的な雰囲気がかなり強い職場だったのでその温度差の違いには驚きです。

4.繁忙期、非繁忙期については以前のトピックスでも書いたので是非こちらでご覧ください。この繁忙期と非繁忙期はかなりはっきりと分かれているので非繁忙期であれば休暇もかなり取りやすいですし、旅行などに行ったりすることももちろん可能です。これは特に今の事務所に入ってから強く感じていることで、というのも僕は以前はBIG4の一角に当たるDeloitteのNYオフィスに在籍していたのですが、こちらでも繁忙期、非繁忙期の別はあったのものの、忙しさが全然違っていて、暗くなるまで働き続けるような生活は(夏のNYは8時くらいまで明るいのですが)8月くらいまで続いていたのを覚えています。そして12月くらいからもう繁忙期の始まり、秋の間も8時間で労働が終わることはほとんどないような印象でした。一般的に職業に比べればどこの事務所でも監査人という仕事は忙しいのですが、事務所の違いで忙しさにはかなり差があるという事は言えそうですね。

有給の使い切りについてはアメリカでは非常に一般的というか、常識です。これを止めるような上司は通常おらず、そんなことをしたら訴えられてしまうくらい労働者の権利が法的にだけでなく労働者の肌感覚的にも守られています。そんな訳でついつい年末まで取りそびれるようなことがなければみんな有給を使い切って翌期を迎えます。

というような感じでまずはいい所を書かせていただきました。つぎのページでは今度は悪い所を解説します!

こちらのブログ主はアメリカの会計業会に興味のある方や、アメリカで働きたい方へボランティアで相談に乗っています! 興味のある方はコメント欄やツイッター・X(@Larkey_Larkey)からご連絡ください!

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