ニューヨーク近郊の会計士 仕事日記 2 繁忙期とそうでない時期について

ニューヨーク近郊の会計士の日記

こんにちはー 駆け出しブロガー、らーきいです。
現在USCPA監査人としてアメリカのニュージャージー州の会計事務所にて主に日系企業の監査、レビュー業務に携わっています。

今回は米国での監査という仕事のサイクルについて少し書いていこうと思います。

会計監査という仕事にはまず繁忙期とそうでもない時期が存在します。

僕の事務所だと具体的には1から2月、そして4月から5月が主に忙しくなります。というのは監査に入るタイミングというのは一年の会計が締まった直後になることが多いですので、12月決算と3月決算の会社が多数を占めることから会計事務所の監査部門全体としては1月から5月くらいまでが繁忙期としてバタバタします。

それ以外の夏から秋ももちろん仕事はありますが繁忙期ほどではなくきちんとやれば8時間で終わる(ハズ)という感じです。もっとも職階が上がったり新しい仕事が入ったりとそういう事があればきっちり時間通りとはいきません。特に休暇取得前はやはりバタバタします。

繁忙期についてはスタッフレベルからパートナーまでだいたい11時間からそれ以上の労働時間、また状況によっては週末も仕事となり、アメリカの労働的には過酷です。繁忙期が終われば通常は8時間で業務終了の体制に戻ります。

さて、このサイクルですが、これも会計事務所によって変わってくると言えます。事務所の規模や経営陣の考え方によってどれくらい従業員に仕事をさせるかはかなりばらけるということです。僕の在籍する中規模ファームや小規模ファームなどは特に経営陣の考えて方ひとつであっという間に変わってしまいますし、比較的時間的に余裕のあるファームもあるかと思いますが、Big4をはじめ大手はかなり忙しく仕事をさせると思っておいていいでしょう。経営陣から末端の従業員の顔が見えないビッグファームほど下の者を召使いのように働かせる(時間と労力を吸い上げる、と言い換え可)、、、というものです。もっともプロフェッショナルファームと呼ばれる職場(リーガル、会計、コンサル、など)は総じてその他の企業と比べれば忙しい事が多いでしょう。

僕の勤める事務所では日本関連のお客さんが多いので3月決算の会社が必然的に増えるわけですが、3月決算というのは日本特有で、通常は12月決算が主流かと思います(もちろん業界業態により決算月は様々です)。では12月決算が終われば暇なのか、というわけでもなく大きな会社であれば4半期毎にレビュー(監査から手続きを大幅に減らしたようなサービス)をしたり、夏は401K(企業年金)の監査に入ったりと、暇になりそうで結局やることはあります。他のタスクについても職階が上がれば各エンゲージメントの予算策定や人事考査、募集面接にも入ったりしますのでやっぱり大変です。秋が近づけば来年の繁忙期に計画という「また来るなあ~」という気持にならざるを得ないのです。

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