渡米きっかけとアメリカ就業ー経歴編6 ボストン近郊の語学生

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どうも、駆け出しブロガー らーきいです!
経歴編の過去の話はこちら(1./2./3./4. /5. 前回

2011年9月、さわやかに人生の再スタートを切ったように見えるかもしれませんが、心情としてはどん底でした。なんせもう働いていない、キャリアも途切れて、お金もたくさんはない。そしてもうすぐ僕は30歳を迎えるタイミングでした。輝いているのは僕を待っていてくれた彼女、しかし僕自身はゴミくずにでもなったような気分でした。

渡米先のとりあえずの住まいは有難い事にボストン郊外の町に住んでいる彼女の両親の家に居候させてもらえますが、それまで自分自身でちゃんと稼いできて、自活できていた自分と比較するとなんとも情けない気持ちになりました。一体これからどうすればいいのか、、。

ここにアメリカにくるまでに婚約ビザという代物もあったのですが、彼女は非常に慎重な性格であり、遠距離恋愛をしたままの状態では本当に結婚できるかどうかは確信が持てないとのこと。その気持ちを汲んで学生ビザであるF-1ビザを取得し、滞在中の学校もある程度調査した上で渡米したのでした。

もちろんどんな形でも就職できれば御の字なので、そういった案件もあたりましたが就職エージェントからは「就労ビザがなければ基本的には働けません」との回答。まあ、理屈ではわかっていましたが、現地でチャレンジすれば意外とビザなし労働に対しても穴があるのかな、、、と甘い考えは持っていましたが、やはりアイスクリームにはちみつをかけたがごとく甘かったです。

となれば当初の予定通りCPAを勉強しながら学生をやるしかありません。学校は嫁の実家からバスでも通学可能なSales州立大学という、比較的授業料もリーズナブルな学校があったのでそこの語学コース(ESL)に世話になることにしました。アメリカにも来たばかりで地の利もさっぱりわからないのでまあ、気楽に1セメスターくらいは英語とTEFULの勉強でもしながら、身の振り方を真剣に考えようというつもりです。実際英語の勉強の方は彼女や家族との日常会話や日本でTOEICを800点以上まで仕上げていたこともあり別に気負うようなものもなかったです。大学留学で日本から来ていた若者と交流したり酒を飲んだりしながら楽しく生活しておりました。

さて学校が始まって間もなく、アメリカの日本人学生の間では非常に有名なボストンキャリアフォーラムというイベントが毎年の恒例行事として11月に行われています。これは主に日本企業がアメリカで留学や研究をしている学生を対象に採用活動を行うという3日間集中のキャリアフェアーで、毎年全米から(時には日本からも)多くの日本人学生が内定を得るべくボストンに集結します。職にあぶれてグダグダしている僕も当然といえば当然なのですが、「これは一気に就職してしまうチャンス」などと意気込みキャリアフォーラムに参加したのでした。狙いはアメリカ現地就職の会計関連に絞り、BIG4や現地日系企業の経理部などにどうやったら入り込めるか考えました。

よくよく調べてみるとネットでの事前登録やフォーラムがはじまる前から大手の企業会計事務所などは電話面談をしているようです。そういった動きには完全に出遅れてしまったのですが、BIG4一角のEY(Earnst & Young)だけは直前の事前登録をもとにキャリアフォーラム当日前の立食イベントに参加させてもらう事ができました。

その時僕は特に会計的な特技(しいて言えば簿記2級はありましたが)もビザもない日本から来たばかりのイチ学生でしたが、もう会計エリート中のエリート(と僕の目には映っていました)であるBIG4の監査人たちを直接話ができる機会に舞い上がってしまい、日本からアメリカに来たばかりの高揚感とも相まって、「もうここで顔合わせなんてしたら、もしかしたらポジションもらえるんじゃ、、、、」などという非常にアマアマな妄想にふけっていたものです。 

実際その立食会に集まった候補者たちが有に30人以上はおりほとんど日本人であったのですがちょっと話をしてみると、アメリカですでに大学の会計専攻3回生や会計関係で大学院で勉強している者、日本で会計監査の職歴がある者、日本企業から駐在で在米しており、さらなくステップアップを狙う者など、実際簿記2級を片手にフラフラしていた僕に比べればよほど立派な肩書を持っている人たちが目立ったと思います。それでもその時には一応USCPA受験資格及び受験申請が済んでいる段階であり、「いやいや、もちろん可能性はある、、」と真剣に考えつつ、監査人という仕事について質問したり、税務と監査の違いなどを聞いたり、EYボストンオフィスの中を見学させてもらったりしていました。

ここでは本当に候補者に対する情報提供を実施目的の主眼としていたようで(もちろん本当に有力な候補者がみつかれば採用担当としては優先的なアプローチをかけていたでしょうが)、採用に直結するような面接などのアクションはありませんでした。キャリアフォーラム当日前の小手調べ、もしくは当日面接するに値する人材かどうかくらいにはみていたでしょう。今客観的に思うと自分自身の立ち位置はどうだったでしょう。会計知識の素養はあったにせよ、大学での会計単位はなし、大都市に位置する事務所でのライセンス対応できる学歴もなし、大学でのGPAは人並以下、会計の職歴はなし、ビザなし、年齢はアメリカの就職であればあきらかな年かさと思わせなければ特に考慮されませんが、さすがに大手が「採用したい!」と思わせるポイントなかったように思います。USCPA受験資格は大手会計事務所では特に必須です。確かにメイン州で受験資格を満たしていましたがもしボストンなりニューヨークなり、事務所のある大都市で働いてもらうという前提であれば会計単位を伴わないUSCPA受験資格は大きなネックになることも明らかでしょう(実際翌年くらいにはメイン州でさえも一定の会計単位はCPA受験申請において必須となりました)。まあ、客観的にみれば苦戦必須なのですがもう舞い上がってしまいよく前が見えてないちょっと昔のブログ主、らーきいだったのです。

次回 撃沈! ボストンキャリアフォーラムに続く!

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