ブログ主らーきいのマジでただの日々の日記 in USA　2/9/2024　「経験は人を変える」

こんにちはー　駆け出しブロガー、らーきいです！

この文章は日々のアウトプットのためだけに書いているマジでただの日記です。なのでためになることやオチなどありません。

4/10/2024

朝ふとバスに乗っていて思い出した、一番苦しかった時のこと。俺にとっては新卒で入った証券会社で働いていた時の事。

2006年俺は3大証券の一角である日興証券に入社したのだが、当時の大手証券会社はまだ昭和ほどではないにしろパワハラなんて普通に横行していた。数字のできない新入りの営業社員は支店の上司先輩がとにかくあの手この手で追い込んで自発的に成果を上げられるようになるか、それともそのプレッシャーに耐えかねて辞めるか、鬱になってどっちにしろ退職するはめになるか、のおおよそ3択。丁度当時上司が部下へできる追い込み方も「暴力」だけは制限がかかってくるような過渡期だった気がする。ただそれ以外は罵詈雑言から不当な業務命令までなんでもあった。俺はかなりダメな方だったので「後輩の見ている前でひたすら叱責される」とか「休憩室にとりあえず2時間立っとけ」とか「パソコン使うな」とか「面白い髪型にしてこい（それで俺はオールバックにした）」とか、まあいろいろ。とりあえず自信とかプライドみたいなものは砕け散った。

とりあえず厳しい、そういう追い込みをかける上司が俺の入社2年目に所属支店だった北千住に赴任してきた。俺は仕事ができず1年目の成績も下位の方だったのでとにかく怒られた。別にやっていることが悪いのではなく当て付けのために怒られた。もう針のムシロというか。それでも俺は辞めたいという気持よりも、諦める怖さとより人並に営業ができるようになりたい気持ちが強かったので出来る限り頑張った。

どうすればいいか、あまり足りてない頭でいろいろな方法を実践したり知識として身に着けようと試みた。とりあえず怒られないようになりたい、上司が怖い、恐ろしい、という気持ち7割と3割はこのままではダメだ、成長しなくてはという気概で成り立っていたと思う。

夏、6月だったかな、個人向け国債を必ず1000万円以上売って来いといわれた。できなかったらもう退職しろとその上司から約束させられた。梅雨明けの必死で太陽が照り付ける中、何日も週末も買ってくれそうな見込み客や新規飛込のために北千住の通りを駆けずり回って、「もうだめだ、どこにも売れない、、、、」と絶望した。苦しく、無念だった。日陰の路地に入り頭を抱えてうずくまる。自分の実力のなさを実感して悲しくなったと同時に追い込みが怖かった。こういう時は飛込営業帰りに支店に入るための通用口のドアが重くて開けられないのだ、心理的に入るのが怖くて。この時感じた感情は今まで15年以上仕事しているなかで一番苦しいものだったと記憶している。

その後、奇跡的に素晴らしいお客さんが現れ1000万分の国債を買ってくれた、というようなストーリーはない。普通にノルマ達成はできず、さらに罵倒と叱責をかけられ、次の月になり、次のノルマは現れた。退職の約束は結局プレッシャーをかけるための手段だったということだ。そんな追い込みのなかで継続することで少しづつ営業としての実力は付いていったのかもしれない。

個人的には仕事以外では誰とも口をきけなくなる寸前までいくなど、相当鬱に近い状況になったとは思うが、幸い生来のメンタルは強めだったので生き残ることはできた。同じような状況の同期ももちろん沢山いたことだろう。生き残ったやつもいれば圧に負けて辞めて行ったやつもいた。八王子の支店に俺みたいに数字があげられない同期がいてやはり支店の上司からはボコボコにされていたのだが、そいつは連休中明けに支店にもどったら自分の机の上に日本酒が置いてあったそうだ。退職予定じゃないのに「退職祝い」というコメントが付いていたらしい。それは支店長からの贈り物だった。それを期にそいつは会社をやめた。またある別の同期はストレスで半身が一時的に動かなくなった。プレッシャーがかかり過ぎて片耳が一時的に聞こえなくなったやつもいた。証券会社で生き残るというのは結構大変な事だったんだよ。適材適所の振分け、ともいえたのかもしれない。弱肉強食の世界であることは間違いなかった。

とにかく、2007年のあの夏の苦しみを思い出せば今たいていの事があっても「まあ、なんとかなるんじゃないか」という気分になる。あの時ほどキツくはないからだ。といってもあんな追い込みやったらアメリカじゃ会社が訴えられて負けるだろう。今のタイミングは仕事も繁忙期でそこそこ忙しい、時間的にも追い込みがある。そんな状況がぱっと俺に昔のことを思い出させたのかもしれない。

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