バーニングマン旅行記 2025年8月 – vol.12:30日 土曜日 ザ マンバーン

旅行記

マンバーンへ

マンバーンは夕暮れすぎから人が集まりだし、完全に日が暮れた時に儀式が始まり、炎が上がります。もうバーニングマンに集う人という人がマンの周り集まります。それはまるで動かない神輿を見に来る人達のようでした。

マンの周りにはレンジャーがくまなく立っています。これは以前マンバーンの際に飛び込み自殺をしたバーナーがいたそうで、そういった悲劇を防ぐために配置されるようになったということらしいです。突発的に誰かが突っ込んできても複数人でそれを確実に防ぐ、ということですね。

この一週間、バーニングマンに来てよくわかりました。

ここは一種の理想郷なのです。人々はギフトの精神で他人へ親切にし、やさしくし、自分自身が周りから許容され、仲間と共感し、その限られた時間を楽しみます。まるで自分の心の中にある、過去の素晴らしかった時間にも似た夢の国のような場所なのです。

それは一種の人々をまるで宗教のように虜にするのだと思います。毎年この一週間を楽しみにし、それを心の拠り所として自分の生き始めてしまう人がいてもおかしくはないと感じました。そしてそんな熱狂的なバーナーの中でもごくわずかな一部の人が、何かをきっかけとして、例えば単純に自分の人生や人間関係に絶望した人間が、このバーニングマンというイベントにすがって自分の人生最後の場としたい、など考えた末に“火の着いたマンに飛び込む”などという暴挙をしてしまうのかもしれない、と妙に納得しました。それとも僕のただの考えすぎで、単にドラッグでラリったバーナーが燃えているマンに突っ込んでいっただけなのかもしれないですが。

とにかくそんな理由でレンジャーが安全のための歩哨に立つことになったらしいです。そしてそのさらに外枠をファイヤーダンサーが踊りまわっています。マンバーンの前の前哨として見事に場を盛り上げています。

気づくと僕ら見物者の輪のさらに外枠には、この砂漠に散らばっているミュータントビークルというミュータントビークル、サウンドトラックと移動DJブースのまるですべてが、マンと見物するバーナーたちを取り囲んでいました。

マンは大きいです、それをすべて360度取り囲むという事は100台、150台というレベルのミュータントビークルが必要だと思うのですが、それをやってのけているのにビックリしました。そしてまだそのビークル達からはEDMは響いておらず人々の喧騒が聞こえるのみです。

ファイヤーダンサーたちのパフォーマンスが終わり、おもむろに花火が上がりました、派手な、長い花火がいつまでも続き、周りには火花という火花が散ります。その花火は本当に長く続き「みんなのバーニングマンのチケット代の20%くらいは多分この花火代として使われているに違いない」などと考えていると、普段下がっているマンの両腕が天に向かって高く上がります、そしてマンから火が噴き出ました!

遂にマンバーンが始まったのです。火花を発したらと思ったらみるみるうちに燃え盛るマン、その姿は業火に包まれその熱は遠く離れている見物人である僕にも熱さが伝わります。ファイヤーダンサーたちが放っていた炎の熱量とはまるで比にならなく、熱い、、、、!

大きく燃え上がり、数十分もの間、その熱はバーナー達に放射されました。そして崩れていくマンの身体、こうして2025年のバーンは終わりを迎えたのでした。

そして、、、爆音が背後から聞こえてきます! 囲っていたミュータントビークル達が活動を始めたのです、そして踊りまわる人々、その光景は過去人間が原始の昔、炎の周りに集まって祭りと踊りをしていた事実と重なりました。そうか、これはとても人間にとって根幹であり、基本動作であり、当たり前の事だったのだな、そんな風に思ったのです。

明日の日曜日はテンプルを燃やしてバーニングマンは終了します。音楽とダンスが盛り上がるのは今日の朝までが多分、クライマックスなのでしょう。センタープラヤはマンの残り火をキャンプファイヤー代わりに最高潮に達しています。

次に続く!

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モノ取りを警戒してよくカバンを前掛けにしているブログ主

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