落とし物のリカバリー率に見る日米文化の違い

文化比較

どうも駆け出しブロガー、らーきいです!

日米の文化の違いはいろいろなところで散見されますし、「根本的に違うよな」と思う事もよくあります。
ものの考え方の違いから常識が変わり、それが生活様式となって現れるわけですけど、そういった点をよくよく考えてみるのは面白いものです。

今回は落とし物について日米比較を体験談を交えて考察したいと思います。

まあアメリカと言わずですね、海外に行ったり済んだことがある人ならよくご存じかもしれません。日本における驚異的な落とし物の回収率がですね。

運が良ければ財布だって交番に届けられているかもしれませんし、携帯電話を電車に置き去りにしても返ってくる可能性はそこそこあるわけです。

アメリカではどうか? まず戻ってきません。身の回りのものでさえなくなったらどこにも届け出はありませんし、ましてや貴重品など推して知るべし、です。2時間後にはebayかメルカリにでも出品されている可能性もあります。

そもそも日本における交番のような落とし物が集まってくるような場所がありませんので街中でなくしたらもう落とした場所を辿る以外ないと思います。
バスや地下鉄などには一応”Lost and found”などの名前で紛失品置き場があります。本当に運がよければこうした場所に届けられているかもしれません。僕の経験の範疇ですが、しかしこうした場所に問い合わせて失くしたものがあった、ヨカッタ、という話はほとんど(僕の場合正直全く)聞きません。

僕の経験でも路線バスでマフラーを置いてきてしまった経験があります。ペルーでお土産に買ったアルパカの毛で織ったマフラーで、高価なものではないのですが暖かくカッコよく、しかも思い出深いものだったので失くしたと気付いた後どうしても見つけ出したかったものです。路線バスなのでLost and foundに連絡すれば見つかると思っていました。十分バスが最終地点に到着しているであろう受付時間に連絡したものの「時間が経ってないからわからない」といわれ、その後連絡すると「ここではなく別の場所にかけろ」と言われ別のロストファウンドの番号を貰いました。そしてそちらに電話したものの「届いていない」、時間をおいてから電話してみてもやはり「そんなものはない」という返答でした。

もしかしたら誰かが持っていってしまったのかもしれないし、ロストファウンドに届けられるまでもなく捨てられている可能性もあります。そんなわけで泣く泣くマフラーは諦めました。

そんなわけで貴重品、非貴重品問わず失くして物がアメリカで見つかることは非常に稀かと思います。正直絶望的です。そんなアメリカ生活ですが、なんと僕はビザスタンプの付いたパスポートを紛失しています。ビザスタンプを無くすという事はアメリカでの滞在資格を失うということなので日本に帰らなくてはならない状況です。

パスポート失くした話

僕はアメリカに来た当初はF-1ビザを保有していました。F-1というはいわゆる学生ビザで学校へいくための居住資格です。これは在日米国大使館で面接、取得しパスポートにスタンプとして押してもらうもので当然パスポートと一体化しています。なのでパスポートを無くすとビザも一緒に失くしてしまい、滞在資格を失うわけなのですが、僕はそのパスポートを無くしてしまいました。

忘れもしません。僕がマサチューセッツのセーラムで学生をしていたころですが、嫁にプロポーズするために一緒バーモント州のStowというスキーリゾートに旅行に行った時です。初日の夜、プロポーズは翌日に控え、その日はホテルの近くのバーに飲みに行こうとしたときでした。バーではほぼ必ずIDの提示を求められますからパスポートを携帯しようと探していたところ、「あれ、、、どこにもない、、、」と。持ってきたカバンから車の中まで探しましたが見つかりませんでした。2人とも騒然です。家に忘れてきたわけではなく確実に来るときにはカバンにあったのですから。記憶をよくよく辿るとリゾートまで来る途中の高速の休憩所でカバンに沢山入っていたゴミを出しました。その時に間違って一緒に捨ててしまった、、、、、??? しかしその可能性しか思い当たりません。上述の通りビザ付きのパスポートがなくなってしまえば日本に帰国するしか選択肢がなく、しかも同じプロセスするのにどれくらい時間がかかるかわかりません。ビザの面接などは紛失などを含む複雑なケースでは恐ろしく時間がかかるのがアメリカのお役所仕事です。これから結婚を考えているのになんということなのか、、、、

本当に困りました。嫁は実家に連絡し事情を伝えました。そしたら何が起こったかというと、嫁の父ちゃんであるボブが僕達の寄ったニューハンプシャー州の高速道路の休憩所を特定し、そこにゴミの中から僕のパスポートを探しに行ったのです。昼間のごみはひとまとめにしておかれていたのでビニール袋を一つ一つ開けて確認していってくれたとか、、、。 僕は実はと言えば今回の旅行の趣旨であるプロポーズについては彼女の両親に相談していました(まあ、一緒に住んでいるという状況もありましたし)。そこで彼からは「是非娘をよろしく」という言葉をもらっていたという事情もありました。彼もビザ付きのパスポートがなくなったら手続き上かなりやっかいな事になるのは予測がついていたかもしれません。しかしもう感動です。ここまでしてくれるとは、、

ボブの迅速な努力の結果、やはりゴミ箱のなかにパスポートはあり、無事確保されました! もうボブには感謝しきれません。一生彼に感謝し続けることでしょう。こうして無事、翌日に彼女にプロポーズすることができたのでした。

2回目(!?)

ボブの救出により命拾いした僕のビザ付きパスポートですがなんともう一度紛失します。いやー僕の事、信じられないバカ者だと思うでしょう? その通りです。

プロポーズから数か月後、僕はよくボストンの図書館やカフェで勉強していることが多かったのですが、ある日の夜、家に帰ってみるとIDとして携帯していたパスポートがカバンからなくなっている、、、、 アセりました。

IDとして使用できるものがパスポートしかないので必ずバックパックに入れてあるはずなのです。所定の位置にないことがおかしい、、、、、 全く笑えないので、翌日すぐに探しにいきました。図書館やよく行く道、カフェ、駅のLost and found、はたまた届け出があるかもしれないと思い日本領事館、、、ありません。マジで泣きそうになりました。このままでは予定している結婚式に出ることものままなりません。すでに嫁や家族は式に向けて着々とかつ忙しく準備をしている待っ最中です。「パスポート、また失くした」とは口が裂けても言うわけにはいかんのです。

また別の日、もうあてのありそうなすべて回ってもう一周していました。やはりどこにもありません。再び絶望感が襲ってきます。

そしてまた別の日、もう同じところを3周くらいしているのですが、流石に諦めることはできません。ふと思ってみるとよく行くカフェの座席はチェックしていたのですが、レジの店員には聞いていないことに気づき一応ワラにもすがる思いで聞いてみることにしました。そしたら、、、持っていたのです。間違いなく僕の日本国籍5年パスポート。もう泣きそうでした。もう別のお客がレジに届けてから数日たっていたのですが、時期に警察に届け出ようという矢先だったそうです。座席を調べるのではなくまず店員に聞けばよかった、、、、

しかし無事パスポートはかえって来ました。僕は再び感動してしまいました、自分のあほさ加減に。

というわけで僕は落とし物が戻ってこないアメリカで失くしたパスポートを2回も回収するというウルトラC級のラッキーを経験したのでした。やはり、世の中そう捨てたものではありませんね。是非明日にはいい事があると信じてみましょう!

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