お釈迦様と布袋様 In America

文化比較

アメリカに住んでて幾度となく思う事があるんですよ。

それは「アメリカ人てどうして布袋様(七福神の中でもでっぷりと太っててつるっぱげの神様)をお釈迦様(Budda)だと思ってんのかな?」ということなんですね。 

良くショッピングモールとか、アジア系の商品を売ってる店にいくと本当によく小さな「釈迦像」が売ってるんですけど、これがまたすぐ上の写真のようなお釈迦様ではなくサムネにしている「布袋様」なんですよね。

いったいこれは何故なんだ、どうしてこんな勘違いしてんのか? 仏教徒が少数派っていうのはもちろんわかってるけど、ちょっとひどいぞ。

そんな風に思うわけです。

面白いのでこうしてブログに載せたわけですが、それにあたってその勘違いの理由をちょっと調べてみると、、、 まあやはり理由はあったわけですね。

お釈迦様は紀元前7世紀から5世紀くらいとかなり存命期間が不正確なんですが実在の人物で、言わずと知れた仏教の開祖、ブッダ(目覚めた人)ですね。仏教ではお釈迦様が没した後のその将来、弥勒菩薩(みろくぼさつ)という名前の菩薩(修行者)が未来の仏として次のブッダ(目覚めた人)となるとことが予見されていました。つまりオリジナルのお釈迦様の生まれ変わりが 弥勒菩薩(みろくぼさつ)という名前で現れるということですね。 その弥勒菩薩が新たなブッダとして多くの人を救済すると、、、

この弥勒菩薩様はググってみればお釈迦様と比較的似たようなお姿形で木造や石像となっているのですが、それがどうも当時仏教が盛んであった中国では日本でいう七福神である布袋様(布袋様は中国由来です)が、弥勒菩薩の化身とされていて、生を得た弥勒如来としてその笑った顔とと太鼓腹で膝を崩した姿のまま表現されているんですね。

考えるにアメリカに伝播したお釈迦様は日本で考える姿のお釈迦様ではなく中国経由で「釈迦 → 弥勒菩薩(お釈迦様とは「目覚めた人=ブッダ」の生まれ変わりつながり) → 布袋様(=弥勒菩薩)」の順番で姿が変わっていったという風に思われます。日本へも布袋様は中国の仏僧という形で伝わりましたが、お釈迦様とは別に七福神の一人として伝わったわけですね。おそらくそれ以前に日本へは仏教が伝播しており、日本解釈の弥勒菩薩と中国解釈の弥勒菩薩(布袋様)ということで別個に伝わったということなのかな、と思っています。

案外長年の謎も調べてみれば数分でわかってきてしまいました。そんなわけで一般的なアメリカ人は日本でいう布袋様をお釈迦様だと思っているわけですね! 

面白かったら下のバナーをポチっと!

にほんブログ村 恋愛ブログへ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました